業務案内

日本土壌協会の案内

2015年7月現在

沿 革
 当協会は、昭和22年に酸性土壌改良を推進する酸性土壌改良協会として発足しました。その後、昭和26年に業務の範囲を広げ、農林水産省認可の「財団法人日本土壌協会」が設立されました。平成24年4月からは、公益法人制度改革に伴い土地生産力の増進、土壌健全化の促進、環境保全型農業の推進を目的とする「一般財団法人日本土壌協会」となりました。

活 動
 当協会は、土づくりに関する全国唯一の法人として、①土壌医検定・資格付与事業と関連する研修事業(平成24年度から)、②農家に対する土壌診断と営農改善の支援、③土づくり資材の特性や効果の評価試験、④堆肥等の品質認証や利用の調査・試験、⑤土づくりに関する普及・啓発活動とともに、⑥環境保全型農業等の推進のための関係協議会等の事務局として活動を行っています。



土壌医検定・資格付与と研修事業の実施

 土づくりは、農作物の安定生産にとって基本となる技術です。近年、公的機関を中心に土づくりについて指導できる人材が少なくなってきています。
 当協会では、これまで土壌診断を通じた施肥改善、作物生育改善の知識や技術を有する人材を育成していくための研修会を行ってきましたが、土づくりのアドバイスや指導を行う人材を多く確保するためには、その裾野を広げていく必要があります。
 このため、平成24年度から農業関係の仕事を目指す若い人をも対象として、自己の土づくり知識や技術水準の客観的な評価を行う検定試験を開始しました。これとともに業務推進上資格を必要とされる方には当協会に登録していただくことにより資格の名称が使えるようにしています。
 また、資格登録者にはレベル維持・向上のため、当協会で研修の場や情報交換の場を設けるとともに、資格登録者を中心とした土壌医の会の組織化を推進しています。

〔検定試験と資格の関係及び知識・技術レベル〕



土壌、堆肥の総合的診断業務

 当協会では分析機関と提携して土壌の化学性、生物性を分析するとともに、物理性については当協会で測定し、その結果と作物収量、品質などの記録との関係を解析し、生育改善のためのアドバイスを行っています。この他、堆肥等の化学性、生物性(微生物性、病原菌抑止力、衛生細菌)を分析する堆肥の品質向上のためのメニューも用意しています。
また、農家組織等がまとまって土壌診断を行う場合には、土壌診断結果の説明会も行っております。

   
 写真:ホウレンソウ葉の黄緑斑の障害
[pH、リン酸濃度が高いことによるMn欠乏]
写真:土壌診断結果の説明会



土づくり資材等の特性とその効果の評価試験

 各種の堆肥、土壌改良資材、肥料について、開発段階又は製品段階のものの特性や施用効果を評価するため、作物栽培試験を実施しております。
圃場による栽培試験は未利用資源の肥料化等国の補助事業によるもののほか、民間企業、公益法人等からの受託により行っています。 

 
写真:試験圃場(千葉県白井市)


堆肥の品質評価と品質向上・効果的利用のアドバイス

 堆肥は、十分熟成した品質の良いものを施用することが求められています。申請に基づき堆肥の発芽率、発酵温度等を確認し、品質証明を行っています。また、要望に応じ堆肥等の「病原抑止力評価」も行っています。

食品リサイクル堆肥の認証
 食品リサイクル堆肥や肥料については当協会がそれの認証機関として食品リサイクル堆肥や食品リサイクル普通肥料の認証を行っています。また、「品質の良い食品リサイクル堆肥製造の手引き」(平成27年3月協会発行)によりアドバイスも行っています。

 認証合格堆肥の表示例
 
 
 写真:コマツナ発芽試験例

各種堆肥、汚泥コンポストの品質確認
 品質の良い堆肥の普及を図るため、使用される原材料を問わず、各種堆肥や汚泥コンポストの品質の確認事業も行っています。
 



食品廃棄物等のメタン発酵と発酵消化液の利活用推進

 食品廃棄物等のリサイクル利用を推進するため、現在、食品廃棄物等を原料としたメタン発酵とメタンガス利用によるエネルギー利用が推進されております。
特にメタン発酵の推進に当たってはその消化液の利活用が課題となっています。
 当協会ではメタン発酵消化液の肥料利用を推進し、食品リサイクルループを形成するための調査試験やアドバイスを行っております。



デジタル土壌図の管理と利活用推進

 土壌の種類や土性の分布状況を表わす土壌図は、現在デジタル化されており、当協会がCD‐ROMで一括管理しています。(土壌図データCD‐ROMとして有償頒布しています)
高品質農産物と土壌の種類や土性とは密接な関係があり、農産物のブランド化に活用できるほか土壌の種類等による有機物の分解特性や施肥効率が異なることから土壌図は施肥設計の基礎資料となります。
また、専門家以外の方でも扱いやすいよう、Google Earth上で利用できる土壌図データを作成するなど営農現場や土壌診断結果に基づく対策への活用を推進しています。



 

刊行物の出版等

定期刊行物
 指導的農業者や指導機関の指導員等を読者対象とする現場向きの技術情報誌である「土づくりとエコ農業」(隔月誌)を刊行しています。また、土壌医に関する最新情報を毎号掲載しています。
土壌医検定参考書の出版
 土壌医検定試験の参考書として1,2,3級用を発刊しています。参考書は受験用としてのほか、現地での土壌診断等実施の手引き書として活用されることをもねらいとして刊行しています。検定試験の級別問題は基本的にこの参考書から出題されます。
土壌医関係参考書について、本年度は土壌医検定試験過去問題と解説を刊行することとしています。
各種土壌関係刊行物
 「堆肥等有機物分析法」、「土壌、水質及び植物体分析法」、「土壌改良と資材」、「全国農耕地土壌ガイドブック」等の刊行物を出版しています。

 
<定期刊行物>  <土壌医検定参考書>


 

関係協議会等の事務局活動

全国エコファーマーネットワーク活動

 環境保全型農業の一層の推進を図るため、全国のエコファーマーが連携し相互に研鑽し技術力・経営力の向上を図る場として、エコファーマー等を会員とする全国エコファーマーネットワークを平成22年9月に設立しました。これまで、全国交流会、消費者との交流会などを開催し、技術研鑽や経営力を高める活動を行っています。

    

全国エコファーマーネットワーク    (農林水産省消費者の部屋での会員の農産物展示)

 ネットワークでは、活動の輪を一層広げるために会員が使用できる「シンボルマーク」を平成24年3月に作成しました。現在、会員増加とマークの活発な利用が一層図られるように広報活動に努めています。

土づくりの推進(土づくり推進フォーラム、全国土壌改良資材協議会等の活動)

 土づくりに関心を持つ個人、団体、企業、研究者等で構成する「土づくり推進フォーラム(任意組織)」を組織化し、土づくりに関する講演会、シンポジウム、現地視察研修会を開催しています。
また、平成26年5月に創立30周年を迎えた各種土壌改良資材の開発と品質向上を目指す関係企業により構成される「全国土壌改良資材協議会」による土づくりの推進をしています。
この他、食品リサイクル法、家畜排せつ物法等に対応するため食品廃棄物の抑制、食品ロス削減のための肥料化、飼料化、バイオマス資源の再利用に関心の高い肥料、飼料関係企業、リサイクルに関心の高い食品関係企業や畜産農家等で構成される「全国食品・畜産有機資源リサイクル協会」、都道府県農業試験場の土壌保全調査関係業務に携わる者を構成員とした「土壌保全調査事業全国協議会」、農村地域計画を専門とする技術士から構成される「農村地域計画研究会」の事務局を行っています。

土壌協会の賛助会員の加入募集

 当協会には協会の目的に賛同し、後援していただける企業・団体・個人を対象とした賛助会員の制度があります。入会すると個別のアドバイスや情報提供の他、雑誌(「土づくりとエコ農業」)の提供等のサービスが受けられます。


新刊のご案内

 

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